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2007年、世界景気は新興国、中でも中国を筆頭に好景気が渦巻いていた。アメリカでは住宅価格がバブル的な値上がりを続け、日本も為替の円安や新興国の旺盛な需要を取り込んでトヨタなどが過去最高益を出した。日本の株式市場もこの流れに乗り上昇。ライブドアショックで傷ついた個人投資家もようやくその記憶を忘れようとしていた。

※日経平均 2007年チャート


【好調な前半】
日経は年前半、17000円から18000円を安定した動きで推移。好調な中国の経済を背景に中国関連として海運や建機、鉄鋼が急上昇。また好景気による需要増加を受けて原材料価格が高騰。商社なども上昇した。個別銘柄は高値更新が相次ぎ、トヨタ1万円、新日鉄1000円(現・新日鉄住金)という声も出た。

【サブプライム問題】
ところが8月に入ると相場の流れが変わる。今年に入ってアメリカの住宅価格の上昇が急激に鈍化したことが引き金となり、サブプライムローン問題が発生。日経平均は8月17日に問題の表面化を受けて887円安となる。為替もドル円では120円近辺で動いていたものが111円まで円高が進行。今までの上昇トレンドから大きく変化した。

【不安な流れ】
この問題により日米欧の景気に限りが見られ、先進国の株価は下落していく。しかし新興国への影響は軽微で、中国など新興国の好景気は継続。先進国もその流れに乗る形で、サブプライム問題という爆弾を抱えながらも、相場は一喜一憂の動きをして行った。

「全てはここから始まった」と言ってもいい年だな。
俺の投資人生、そして金融危機という二つの始まりの年だった。

前半は世界的な好景気もあって安定した上昇相場でしたね。
でもサブプライム問題が引き金でトレンドが変わってしまいました。
ただ急落後に勢い良く戻しているのはなぜですか?

サブプライムって最初は「( ´_ゝ`)フーン」って感じだったんだよ。
実際に相場もそれによる急落の後でしっかりと回復してる。
つまり多くの人が「単なる押し目」としか考えなかった訳だ。

実際に最高の押し目ではあったんですけどね。
ただ当時これが「終わりの始まり」だったとは思えなかったと…
相場のトレンドって大切ですね。

ちなみに俺はこんな相場がジェットコースターみたいな動きをした年に
投資を始めたもんだから、「株は基本的に下がるもの」という意識が強い。
酷い時に始めたもんだ。

相場のトレンドが変わったのってサブプライム問題が発端じゃなくて、
曲げ師さんが相場に参加したことが理由なんじゃ…

んなぁこたない。
ただ投資を始めるタイミングも重要だってことは確かだな。
誰がやっても儲かる相場で始められれば最高だからな