計画通り
IPO市場は2008年の信用危機の影響が続いており、依然として2009年、2010年と低迷していた。そんな中、半導体関連事業を手掛けるFOIが2009年11月20日に東証マザーズに上場。しかし同社には上場前から黒い噂が流れていた。


【怪しい影】
営業キャッシュフローが赤字、巨額の売掛金、そして監査人の評判がよくないなど、上場前から「危険な企業」とささやかれていた。そんな危ない要素もあってか、上場初日は公募価格850円に対して770円の寄り付き。さらにその日はS安を付けるなど波乱の上場となる。しかし厳格な上場審査を通過し、珍しい半導体関連のIPO、業績予想も良かったことで、投資家は安心して取引するようになる。

【急展開】
この時期は半導体関連のエルピーダメモリが注目されていたこともあり、「新興の半導体関連」として短期資金を集め活況となる。株価は徐々に上昇し、新たな新興の中心銘柄となるかと思われた矢先、事態は急展開となる。

【粉飾】
5月18日、上場審査時の決算が粉飾だったことが発覚。その内容はなんと売り上げの98%が粉飾という内容だった。東証は即刻上場廃止を決定。さらにFOIは21日に破産手続きを申し立て。それまで普通に取引されていた同銘柄は、3日間でその存在自体が消滅することとなった。

【詐欺集団】
東証が「市場の健全化」を声高らかに叫んでいた近年、11月に上場した銘柄が5月に上場廃止となる事態は市場関係者を落胆させた。厳格な上場審査を通過したにも関わらず、売り上げの98%が粉飾という「元から何もなかった企業」を上場させた東証、そして主幹事のみずほは厳しく処罰されるべきだろう。

【関連銘柄】
あるわけがない

上場廃止になった企業は基本的に取り上げない方針だが…
この史上最悪のクソ株は取り上げておかなければならん。
上場から半年で上場廃止…上場させた奴らは罰せられるべきだ

売り上げの98%が粉飾って…
こんなものが上場できてしまうなんて恐ろしいですよ
新規上場の企業の株を買えなくなってしまいます

2009年3月期売上高は118億円としていたが、実際は2億円
商品はほとんど売れていなくて、在庫が倉庫に山のように積まれていたそうだ

えぇぇぇぇぇ…

上場前から「危ない企業」とは言われていた
しかし東証が厳格な審査で上場させたから皆安心したんだ
しかし「厳格」なんて言葉だけで、こんな事態になってしまった

これは酷いですね…投資家を欺いてますよ
こんなの買って上場廃止に巻き込まれたら東証を憎みますよ

主幹事のみずほにも大いに責任がある。
こんな名実ともに上場ゴールの企業を上場させる…
FOI、東証、そしてみずほは全部グルなんじゃないかと疑うぞ

こんなの見ると投資かは自己防衛を徹底しないといけませんね
証券会社はもちろん、東証自体が信用出来ないのですから
怖いものです

こんなもんを上場させた東証とみずほが罰せられないのは腹立たしい事だ
投資家は「投資は自己責任」という教訓を忘れてはいけないって一件だった