そんなことして何になる
2009年から続く企業による増資ブーム株券印刷業者の野村HDを中心とした金融セクターのみならず、幅広い企業が増資を行っていた。そして個人投資家、特に高齢の投資家から「資産株」として高い人気を誇っていた東京電力にも、その増資ブームが訪れた。
2010年チャート


【ディフェンシブ】
安定した業績と配当から長期投資に最適な銘柄と評価されていた東京電力。その安定した企業体質は株価にも表れ、相場が下落しても「ディフェンシブセクター」の筆頭として底堅い動きをすることが特徴となっていた。そんな東京電力が9月29日、突然増資を発表する。

【増資ブーム】
発表直前に不自然な下落があり「何かあるのでは?」との声はあったが、内容は5550億円の増資だった。18%もの希薄化を招く増資で、それまで「安定」を象徴する銘柄だっただけに株主からは不満続出。増資の理由に関しても「環境に配慮した高性能の原発と火力発電への投資」という緊急性のない理由だった。

【株主は財布】
東京電力が増資をするのは29年ぶりで、まさに株主にとっては寝耳に水。緊急性のない増資の理由と年後半という時期を見ると「増資ブームだし俺たちもやっちまおうか」と考えたのではないかと疑ってしまう。この株主を財布にする企業方針は、それまでの「長期投資に最適」という銘柄ではなくなったと言ってもいいだろう。

【関連銘柄】
国際石油開発帝石

株主を財布にしたこの増資は許しがたいものがあるが…
不幸か幸いか、ここで東電に見切りをつけた人は大正解だった。

翌年こんな増資の比じゃないことやらかしますからね…

長期投資って世界情勢や企業業績だけではなくて、
企業体質と経営者もよく見ないと行けない。
この件はまさにそれを教えてくれる一件だ。

でもそんなところまでなかなか投資家には見えませんよ…
長期投資も簡単ではありませんね。

とにかく下落が最後の逃げるきっかけだったことは間違いない。
「安定」って言葉に騙されず、常に情勢を見極めないとな。