キターー
サブプライム問題による世界景気の落ち込みが深刻化していた2008年。そんな暗い経済状況を忘れさせるも催物が世界規模で行われていた。それはオリンピック。経済成長著しい中国の北京で開かれたことが注目を集めた今大会では、水泳競技で世界新記録が連発したことも話題となっていた。
2008年チャート
ゴールドウイン
【新型水着】
なぜ水泳で世界新記録が連発したのか。理由はイギリスのSPEEDO社が開発した「レーザー・レーサー」と呼ばれる水着にあった。縫い目がなく、超音波で生地を接着し、一人で着ることが出来ないほどの締め付けによって体の凹凸を減らすという従来にはない特殊な水着。一日に数十着しか生産できないその水着は、オリンピック直前になると水泳競技のトップクラスの選手でも入手し難い状態になっていた。

【殺戮】
そんなレーザーレーサーの販売を日本で取り扱っていたのがゴールドウインだった。その話題性からゴールドウイン株は6月に入り急騰。6月10日にはなんと一日で発行株式数を上回る商いとなり、日証金は前場終了後という異例のタイミングで「新規売り停止」「逆日歩10倍」を適応。株価379円に対し45円の逆日歩という殺人的な銘柄となり、多くの売り方が抹殺された。

【材料終了】
200円ほどから高値539円まで急騰した株価は、オリンピックが終わった半月ほどで急落。もともと「継続前提の疑義」が付いていた同社に「本当の買い」が入ってるわけもなく、あっけない幕切れとなった。

【関連銘柄】
該当なし

オリンピック関連銘柄と言えば俺はこの銘柄をイメージするな。
オリンピック関連でここまで動いた銘柄は他にない。
当時はまさに話題沸騰で、まさに祭りだった

そう言えばレーザー・レーサーなんて水着ありましたね。
確か日本の選手が使えるか使えないかで揉めていた記憶があります。
あれってどうなったんでしたっけ?

日本水泳連盟がゴールドウインと契約していなかったから着られないって件か。
あの時は特例的に着られるようになった。流れとしてはこうだ。

レーザー・レーサーの一件2007年5月でミズノとSPEEDO社が提携解消

ゴールドウインがSPEEDO社とライセンス契約

オリンピック前にSPEEDO社のレーザー・レーサーの凄さが発覚

日本選手が使おうとするが、日本水泳連盟がゴールドウインと契約してないのでオリンピックでは使えない

日本水泳連盟、契約中のミズノ、デサント、アシックスに対抗商品の開発を要請

短期間ながらも3社が対抗商品を提示するが、レーザー・レーサーには及ばず

オリンピック直前の日本の大会で、レーザー・レーサー着用の選手が日本新記録を連発

日本水泳連盟、特例でレーザー・レーサー着用を認める

あーそういえばこんな感じでしたね。
かなりゴタゴタしましたが、結果的に着用できたのは良かったです。
ちなみにレーザーレーサーってこの後どうなったんですか?

2010年に国際水泳連盟が競泳水着の規定を変更して使用禁止になった。
素材に関してや、以前のような全身を覆うタイプが禁止された。
まぁ水着によってそれまでの記録が簡単に塗り替えられる環境じゃな…

確かに全身水着は見なくなりましたね。使えなくなったからですか…
競技者の実力で競うのが競技の基本なので、その方が良かったと思います。

ちなみにゴールドウインの株価だが、当時起こった逆日歩45円は強烈だった。
37万9000に対して、一日持ち越しただけで4万5000取られるんだぞ。
「買いは家まで、売りは命まで」じゃないが、末恐ろしい状況だった。
何がなんだか・・
ヒエ~なんですかそれ
売り方はただでさえ急騰で損抱えるのに、そんなものまで払うとは…
さすが一日で発行株式数を上回るような取引があると、そんなことにもなるんですね。

こういう祭り銘柄は本当に慎重にやらないと、取り返しのつかないことになる。
話題的にも株価的にもインパクトを残したゴールドウイン。
株価は落ちてしまったが、また上がった時は注意しないとな