mixi2
2004年にサービスを開始したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、mixi(ミクシィ)。日本では最も早い時期からサービスを展開し、日本で一番の人気を誇ったSNSだったが、近年は他のSNSに押されていた。業績は右肩下がりで、業績予想は赤字。多くのネット関連銘柄の中でも「負け組」とされていた。しかし、そんなミクシィが2013年の年末ラリーの主役となる。

※ミクシィ 2013年チャート
ミクシィ

【事業構造の改革】
苦しい経営を立て直すべく、ミクシィは6月に就任した朝倉祐介社長の下で事業構造の改革を始めた。海外拠点閉鎖や人員削減などのリストラを進めると同時に、50億円規模の投資枠を設定し、新事業創出を目指していた。そんな中で生まれたスマホ向けゲーム「モンスターストライク」が同社の株価を急変させる。

【モンスターストライク】
モンスターストライク
10月10日にリリースされたモンスターストライク(モンスト)はミクシィと元カプコンの岡本吉起氏がタッグを組んで制作したアクションRPG。リリース後すぐに人気を集め、利用者は11月30日時点で30万人、12月9日時点で40万人、12月30日に100万人と順調に推移。株価もそれを織り込む形で急騰し、1000円付近だった株価は約3週間で9倍に上昇した。

【1万、それともユナイテッドの再来?】
第二のパズドラと期待され、ガンホーのような急騰となったミクシィ。9000円を付け、翌日で1万の大台を突破することが期待された。その日のPTS(時間外取引)で10340円を付け、1万の大台を突破。しかし一部では「ここで買うやつはM」「ユナイテッドと同じようでここが高値」という声もあり、波乱の様相となっていた。そして翌日の取引となるわけだが・・

【ゴールドマンからの鉄槌】
ゴールドマンサックス
朝の気配値で軽々1万を突破し、ついに大台に乗せるかと思われた。しかし「ゴールドマンサックスがミクシィの投資判断を中立から売りに格下げ、目標株価1100円→1200円に設定」と伝わると事態は急変。一気に売りが沸き、一転S安気配に。その日はそのままS安となり、1万到達とはならなかった。

【説明不可能な動き】
その後、株価は3連続S安となり、わずか3営業日で半値ほどに。モンストへの期待があったとはいえ、株価が9倍にもなる上がり方は、あまりにも不可解だった。再び株価は理由なく急反発したが、高値更新にはならず、1万突破は出来なかった。第二のガンホーとはならなかったが、負け組からの脱却となったミクシィ。今後は業績の回復とともに「本当の買い」が入るかどうかがカギとなりそうだ。

関連銘柄
ガンホー、コロプラ、ユナイテッド

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毎年、年末ラリーではキチ買い銘柄が出るが、2013年はこのミクシィだったな。
モンストと業績回復期待があるとはいえ、3週間で9倍は明らかに行き過ぎだろ。
説明が出来ない買われ方だった

確かにやりすぎな感じではありましたが、こんな動きになるのもまた株と・・
ただゴールドマンの冷静な指摘で、株価は急落してしまいました。
やっぱりこういう銘柄には、本当の買いなんて全く入ってなかったですね。

PTSの1万以上で買った人は悲惨だったな。
こういう銘柄を取引する時は、全ての上げの取ろうとすると必ずやられる。
値動きだけ追って高値で掴んでしまったら大変だし、慎重に取引しないとな。

慎重に取引すると、なかなかこんな銘柄には乗れませけどね。
でもゴールドマンのレーティングのように、株では何が起こるかわかりません。
怖いと思ったら利確、または取引しないことも重要でしょうね。